不眠症とはどんな病気?不眠が起こるメカニズムや4タイプの症状と原因についても解説

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不眠症とはどんな病気?不眠が起こるメカニズムや4タイプの症状と原因についても解説

こんにちはここです

日本人の5人に1人が何らかの睡眠障害で悩まされていると言われていますが、その中でも特に不眠症を訴える方が多いです。

不眠症とは、入眠障害・中途覚醒・早朝覚醒・熟眠障害などの睡眠問題が1ヶ月以上続き、日中に眠気や倦怠感、集中力の低下などの不調が出現する病気です。

不眠症には4タイプの症状があり、主にストレスや心身の病気などが原因で起こることが多いです。

自分はどの症状に当てはまるのかしっかりと理解し、今後の対策に役立てていって下さい。

不眠症とは

不眠症は、夜寝付きが悪かったり、途中で目が覚めてしまう、朝早く目が覚めるなどの症状が1ヶ月以上続き、日中に倦怠感や集中力低下などの体調不良が起きます。

単に睡眠時間が短かったとしても、生活に支障が全く出ていなければ不眠症とは診断されません。

3.4時間程度の睡眠で間に合っている人もいれば、9.10時間と長時間寝ないと寝足りないなど人によって様々だからです。

日本において約5人に1人が何らかの睡眠障害で悩んでいると言われており、大人になってからなることが多く20代30代から始まり、加齢とともに増加し、中年、老年と急激に増加します。

女性では中年以降に入眠障害が増えるのに対し、男性では早朝覚醒が多くなる傾向にあります。

そして不眠症は「入眠障害」「中途覚醒」「早朝覚醒」「熟眠障害」と主に4つの症状に分ける事が出来ます。

まずは、不眠が起こるメカニズムについて解説していきます。

不眠が起こるメカニズム

不眠が起こるメカニズムとして、

・情動興奮
・体内時計
・寝床で過ごす時間

の3つが深く関係しています。

情動興奮

寝付けずに苦しい思いを経験すると、眠りに対してのこだわりが強くなる傾向があります。

布団に入ると「今日は寝られるだろうか」「早く寝ないと起きられない」など色々考えてしまい、頭が冴えてさらに寝付けなくなってしまうのです。

この負のスパイラルにより、入眠を妨げる状態が慢性的に形成されてしまいます。

体内時計

睡眠のタイミングは、体内時計によりコントロールされています。

このため睡眠をとる時間帯を短期間で大きく変化させることは難しいのです。生活パターンをより早く就床するスケジュールに変更した時には、入眠障害が出現します。

加齢によっても体内時計はずれていき、全般的に朝型化してくるために、高齢化とともに特に男性で早朝覚醒が増加します。

寝床で過ごす時間

一般的な睡眠時間は年齢とともに短縮し、25歳で7時間、45歳で6.5時間、65歳で6時間程度とされています。

長く眠ろうとして、年齢に見合った生理的睡眠時間を超えて長く床についていると睡眠が全体に浅くなり、中途覚醒が増えてしまうのです。

4つの不眠症タイプ

不眠症は、主に4つのタイプに分けることが出来ます。

①床に入ってもなかなか寝付けない入眠障害

②睡眠中に何度も目が覚めてしまう中途覚醒

③予定よりも早く目が覚めてしまう早朝覚醒

④睡眠時間は十分なのに眠りが浅い熟眠障害

不眠症の中でも特に多いのが、床に入ってもなかなか眠れないという症状の入眠障害です。

日本人は特に真面目で神経質な人が多いため「何時間寝なくてはいけない」「遅刻してはいけない」など考えすぎてしまったり、

普段からストレスなどを溜め込みやすい傾向にあるので、入眠障害が多いのかと思われます。

ではそれぞれの症状や原因などについてみていきましょう。


その他の睡眠障害についてはこちら↓

①入眠困難

入眠困難は、布団に入ってから眠りにつくまでに、かなりの時間を要するケースです。

不眠症の中でも特に多く見られる症状で、不安や緊張などのストレスであったり、布団の中で色々考えすぎてしまうなどといったことが主な原因だと考えられます。

また、入眠障害はうつ病の患者さんにもみられる症状とも言われています。

改善方法としては、心身ともにリラックスできる環境を整えていったり、寝る前はスマホやパソコンを控えるなどの工夫が必要です。


入眠困難の詳しい改善方法についてはこちら↓

②中途覚醒

中途覚醒は、睡眠中に何度も目が覚めてしまうというケースです。

特に中高年や高齢者などに良く見られる症状だと言われています。

ストレスや生活習慣の問題から来る場合もありますが、年齢のせいで眠りが浅くなってしまったり、トイレが近くて起きてしまうということも考えられます。

ストレスはなるべく減らしていき、年齢によるものであれば仕方ないことだと受け入れ、あまり考えすぎないようにしていく必要があります。


中途覚醒の詳しい改善方法についてはこちら↓

③早朝覚醒

早朝覚醒は、予定の起床時間よりもかなり早く目が覚めてしまうというケースです。

高齢者などに良く見られる症状で、年をとると体内時計のリズムが前にずれやすくなるため、どうしても早寝早起きになってしまったりします。

また、早朝覚醒はうつ病患者にも見られる症状なので、良く観察しておく必要があります。


早朝覚醒の詳しい改善方法についてはこちら↓

④熟眠障害

熟眠障害は、睡眠時間はしっかり取れているのにも関わらず、深い眠りにつけず全く寝られた気がしないというケースです。

ストレスやうつ病など心の問題から来る場合やアルコールなどが原因という場合もありますが、睡眠時無呼吸症候群などその他の睡眠障害が原因となっている場合もあります。

睡眠時無呼吸症候群や周期性四肢運動障害など睡眠中に現れる病気は、自分自身では気づきにくいので注意が必要です。

また、これらの睡眠障害は睡眠薬だけでの治療では治らないため、専門医による治療をしっかり受ける必要があります。


熟眠障害の詳しい改善方法についてはこちら↓

不眠症の主な原因

ストレス

ストレスなどで心と身体が緊張している状態だと、うまく眠ることが出来なくなってしまいます。

特に神経質で生真面目な性格の人は普段からストレスを感じやすく、睡眠に対してもこだわりが強いことが多いため、返って不眠症になりやすくなります。

環境

騒音などの環境が原因で眠れなくなってしまうというケースもあります。

また、寝具が自分の体と合っていなかったり、寝室の温度や湿度が適切で無かったりすると、ぐっすり眠りにつけなくなってしまいます。

生活リズムの乱れ

現代では24時間社会が動いている状態なので、どうしても睡眠時間がバラバラになってしまう人もいます。

生活リズムが乱れ睡眠のバランスが崩れてくると不眠になりやすいです。

薬や刺激物

降圧剤・甲状腺製剤・抗がん剤などの治療薬が睡眠の妨げになってしまうこともあります。

また、エナジードリンクやコーヒーなどに含まれているカフェイン、タバコなどに含まれているニコチンなどには覚醒作用があり、

さらにカフェインには利尿作用もあるため夜中に目が覚めてしまうなどの問題が起こりやすくなります。

お酒などのアルコール類は寝付きが良くなるからと飲む方も多いですが、飲酒後は深い眠りに付きづらくなるため返って睡眠の質を下げてしまいます。

体の病気

高血圧や息苦しさ、頻尿、リウマチまど様々な病気で不眠が生じることもあります。

痛みやかゆみなどが気になって眠れなかったり、睡眠時無呼吸症候群などの呼吸異常から不眠になってしまう場合もあります。

このような不眠の場合は、原因となっている症状が改善されれば不眠は消えていくことが多いです。

心の病気

うつ病などの心の病気でも不眠を伴う事があります。

単なる不眠症だと思っていたら実はうつ病だったというケースも少なくありません。

また、不眠が原因でうつ病を発症してしまうということも考えられるので、重症になる前に早めに診断を受けるようにしましょう。

慢性不眠症とは

不眠の症状の中でも、1日の睡眠時間が5時間以下の状態が半年以上続き「不眠感」で悩んでいる人は慢性不眠症の可能性が高いです。

慢性不眠症の場合は医療機関での診察を受けることをお勧めします。

身体の病気と不眠との結びつきは非常に強いということが報告されています。不眠症の人は不眠の無い人に比べて病欠日数が2倍ほど多く、入院期間も長くなります。

また、仕事や勉強にも支障が出てしまうことがあり、慢性不眠の人は生活の質が悪くなってしまう可能性が高いため注意が必要です。

不眠がひどい状態だと、うつ病になるリスクも高くなるということが分かっています。

その他の睡眠障害診断

最後に、不眠症を含めた睡眠障害を症状ごとまとめておきます。

あくまで主な原因であり、これ以外の症状が出る場合や他の病気などが原因の場合も考えられるため、参考程度にして下さい。

不眠などの症状がひどい場合には、放置せずにしっかりお医者さんにかかるようにして下さい。

早くから眠くなる

早くから眠くなる
 ・概日リズム睡眠障害(睡眠相前進型)
 ・高齢者

寝付けない

寝床に入ってもなかなか寝付けない
 ・入眠障害
 ・うつ病

夜勤の後で眠れない
 ・交代制勤務による不眠症

寝付けないのが心配
 ・精神生理性不眠症

手や脚の異常感覚で眠れない
 
・レストレスレッグス症候群(むずむず脚症候群)
 ・周期性四肢運動障害

痒み、痛み、冷感がある
 ・身体疾患による不眠症

薬を服用すると眠れない
 ・薬原性不眠

遅い時間にならないと眠れない

遅い時間まで寝付けない
 ・概日リズム睡眠障害(睡眠相後退型)

寝る時間が毎晩遅れていく
 ・概日リズム睡眠障害(自由継続型)

夜中に目が覚める

夢でうなされたりする
 ・悪夢障害

睡眠中に異常な行動をとる
 ・睡眠時驚愕症
 ・睡眠時遊行症
 ・レム睡眠行動障害

いびきや息苦しさがある
 ・睡眠時無呼吸症候群

手や脚の異常感覚で目が覚める
 ・レストレスレッグス症候群(むずむず脚症候群)
 ・周期性四肢運動障害

目が覚めた後になかなか寝付けない
 ・生活習慣などによる不眠症
 ・中途覚醒

尿意で目が覚める
 ・身体疾患にによる不眠症

朝早く目が覚めてしまう

朝早くに目が覚めてしまい眠れない
 ・早朝覚醒

熟眠感がなく寝床から出にくい
 ・熟眠障害
 ・うつ病

急に居眠りをしてしまう

居眠りをするとスッキリする
 ・ナルコプレシー

居眠りをしてもスッキリしない
 ・特発性過眠症

昼夜が逆転している

若年者の場合
 ・概日リズム睡眠障害(自由継続型)

高齢者の場合
 ・概日リズム睡眠障害(不規則睡眠-覚醒型)

まとめ

今回は、不眠が起こるメカニズムや不眠症の4つの症状について解説していきました。

不眠症は他の睡眠障害と違い、ストレスであったり環境のせいで眠れなくなってしまうということが多いです。

単なる不眠症の場合は、睡眠薬の処方であったり、自分自身で環境を整えていくことでしっかり治すことが出来ます。

自分自身の症状を確認し、改善していけるところはしっかり見直して快適な睡眠をとれるようにしていきましょう。

最後まで読んで頂きありがとうございました。

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