自傷行為「非自殺的自傷行為」とは?自傷行為の実態や手段などについて

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自傷行為「非自殺的自傷行為」とは?自傷行為の実態や手段などについて

こんにちはここです

今回は、自傷行為について知っていただきたいと思い、どういうものなのかお話していきます。

自傷行為について、少しでも理解して頂けたら嬉しいです。

自傷行為とは?

自傷行為とは、

自殺以外の目的から故意に自分の体を傷つける行為のことです。

ここでおさえておいて欲しい部分としては、

死ぬ意思があってやっている訳ではなく「ネガティブな気分を緩和させたい」「不安な気持ちを抑えたい」などの理由で行われているということです。

生きるための行為、と言っても良いのでは無いかなと思います。

また一見して自傷行為には見えないような、薬物依存や摂食障害なども、間接的な自傷行為とも言えます。

自傷行為は「非自殺性自傷行為(NSSI)」という病名で精神疾患として扱われていたりもします。

ではもう少し詳しく解説していきます。

自傷行為の実態

自傷行為に対して「アピールするために行っている」という誤解がとても多く感じられますが、

自傷の96%は、一人で誰にも伝えないで行われているとされています。

それだけ誰にも知られること無く1人で苦しんでいる人が沢山いるということです。


自傷に関する調査では、

調査対象となった約1000校の公立学校のうち、

中学校では73%、高校では82%の学校で、在校生の自傷が確認されていたことが明らかになっています。

同調査では自傷発生率として、

中学生0.37%、高校生は0.33%という数字が出ています。

しかし、自傷の96%が誰にも伝えないで行われているということを考えると、こういった調査で出てきた数字もほんの一部に過ぎないのかなと思います。

ただ最近では、リストカットについての話題も上がるようになったり、SNSなどのコミュニティーが発達しているので、

以前のように周りに隠さなければいけないような話題では無くなってきたように感じます。

自傷行為の手段や方法

直接的な自傷行為の方法は、良く知られるリストカットのほかにも多種多様です。


〈行為の方法〉

・刃物などで皮膚を切る
・自分を火傷させる
・自分を噛む
・体をぶつける
・皮膚を刺す
・注射器などで血を抜く


〈自傷に用いられる道具〉

・カッター
・ナイフ
・カミソリ
・コンパス
・筆記用具
・壁
・自分の爪や歯


〈自称する部位〉

・手首や腕
・手のひら、甲、指
・太もも、すね
・頭、胸、お腹


自傷行為は、衝動的に行われることが多く、手近なものを用いたり、致死性が低い場所を切ったりすることが多いため繰り返しやすくなります。

ちなみに手首を切るというと危険なイメージですが、失血死するほど深く切るのは難しいらしいです。

間接的な自傷とは

自傷行為は、基本的にリストカットなどの直接的な行為のことを指しますが、オーバドーズ(OD)などの薬物依存やアルコール依存なども、

自身を傷つけている意思はなくても、間接的に自分を傷つけてしまっている行為と言えます。

自傷行為とは言えないかも知れませんが、自分の健康を損なうような行為としては同じ様なことだと思います。


間接的な自傷行為

摂食障害
・拒食症(神経性やせ性)
・過食症(神経性過食症)(過食性障害)など

依存症
(物質依存)
・薬物依存
・アルコール依存など
(行為依存)
・ゲーム依存
・セックス依存など


このように摂食障害や依存症なども、間接的ですが自分を傷つけている行為です。

これらの行為が単に行われている訳ではなく、その裏に心的な問題を抱えていることが多いです。


拒食では、体重が減るだけではなく、低栄養による内臓障害、生理不順などの深刻な問題が起こったりします。

過食では、血糖値への影響や胃腸への負担がかかります。

また、あらゆる精神疾患の中で、摂食障害の自殺率が一番高いのです。

それだけ大きな問題と言えます。

依存など多くは身近なものから始まり、簡単に気分を高揚させたり出来るものが対象となります。

依存は誰でも起こる訳ではなく、なりやすい人なりにくい人がいます。

また、依存対象は1つだけではなく、アルコールから薬物など他の物にも依存してしまうことがあります。


このように自傷行為には、直接的なものだけではなく、間接的なものもあり、

間接的な自傷は、自分自身で気づいていないことも多く、影響も大きいためこれらについてもしっかり考えていく必要があります。

自殺と自傷の違い

自殺と自傷の違いについてお話していきます。

まず自殺とは、死のうと思って致死的な手段や方法を用いて、こういうことをしたら死ぬだろうという予測にもとづいて、自らの身体に傷をつける行為と定義されます。

一方自傷は、自殺以外の意図から非致死的な手段や方法を用いて、このくらいならば死なないだろうという予測にもとづいて、自らの身体を傷つける行為と定義されます。

どちらも精神的に苦しんでいる状態と言えますが、自傷の場合は自分の意識状態を変え、辛い気持ちを一時的にしのぎ、生き延びるために行われる行為です。

しかし、その状況が全く好転しない場合は、完全に絶望しか無い状態になり、自殺という選択肢を考えるのかも知れません。

自傷を行っている人は、助けて欲しい、どうにかこの現状を変えたいと思っているのかも知れないと言うことです。

ただ、死ぬ意図がないからと言って自殺の危険性が全く無いということではないので、そこは勘違いしないようにして欲しいなと思います。

10代で1度でも自傷を行ったことがある人は、10年以内に自殺死亡するリスクが400倍から700倍高くなるというデータもあり、自傷患者は自殺リスクの高い群なのです。

なぜ自傷を行ってしまうのか

自傷行為を行う人は、基本的になんらかの悩みを抱えていて、それから目をそらすためにやっと見出した手段が自傷であるということが多いです。

自傷行為に対して「アピールするため」「気を引くため」と捉えている人が多いようですが、実際にアピールの為に行っているというエビデンスはどこにもありません。

アピールする為であれば、学校や会社など目立つ所で行われるはずです。

自傷をしてしまう主な理由としては「心を安定させるため」「気分がスッキリする」など、不安をどうにかしたいという思いからなのです。

また、心の痛みは訳が分からなくて耐えられないけれど、身体の痛みは耐えられるというように、心の痛みから身体の痛みに意識をそらす為に行っているという方もいるのです。

自傷を行ってしまう理由や精神疾患・発達障害との関係についてはこちら↓

まとめ

今回は、自傷行為とはどういうものなのかについてお話しました。

実際に自分たちの知らない所で、1人で苦しんでいる人が沢山いるのかなと思います。

そういう方たちに対して批判的な目で見たり、無理に自傷を辞めさせるようなことは絶対にせず、

少しでも理解をしようとする気持ちと、受け入れてあげようとする心を持つことが大切だと思います。

ではでは

最後まで見て頂きありがとうございました。


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